米国のケン・バック下院議員は、ナンシー・ペロシ下院議長による台湾訪問は、米国の台湾に対する支持を示すと共に、いかなる軍事攻撃をも容認しないという強いメッセージを中国共産党に発信することができると述べた。
計画として、ペロシ氏は今週末に日本を訪れて岸田首相らと会談した後、米下院議長として25年ぶりに台湾を訪問する方向で調整していた。しかし、中共ウイルス(新型コロナ)の検査で陽性と判定されたため、同氏が率いる予定だった議会代表団のアジア訪問は延期とされている。
バック氏は7日、大紀元の姉妹メディア・新唐人テレビ(NTD)に出演し、台湾は「親しい仲間、親しい貿易パートナー」であると強調した。中国共産党による台湾侵攻について「今が正念場だ。中国共産党は、世界がウクライナ戦争に気を取られていると考えており、このままでは世界の安定にとって破滅的な決定を下す可能性がある」と危機感をあらわにした。
また、台湾の自衛力強化の緊急性を強調し、1979年に定めた台湾関係法に基づき武器提供を強化するよう呼びかけた。現状では、提供すると約束されたミサイルや航空機、通信システムなどが、まだ台湾に届いていない。
台湾有事の可能性が取り沙汰されるなか、バイデン政権でインド太平洋地域政策を統括するキャンベル調整官は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が続いても米国がインド太平洋地域に力を注ぐ姿勢は変わらないと強調した。また、エリス・ステファニック米下院議員も即時の台湾への武器提供を訴えている。
バック氏は米中間の貿易にも言及した。ある程度の貿易関係を維持することで、中国共産党をけん制し、攻撃的な行動や振る舞いを抑制する道具として有用であると述べた。
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