現在も開票中の台湾総統選挙は、他の2候補を大きくリードしていた頼清徳候補(民進党)に対して、日本時間の午後9時過ぎ、頼氏を2番手で追っていた侯友宜候補(国民党)が支持者の前で「敗北宣言」をした。
これにより、現副総統である頼清徳候補の当選が確実となった。
台湾総統選の投開票が行われた13日、大陸側の中国ではSNS微博(ウェイボー)では同選挙の投票開始後、ハッシュタグ「台湾選挙(中国語:「台湾大選#」)」がホットリサーチ入りし、1.6億回以上の表示数を記録した。
しかし、同ハッシュタグは、投票開始から2時間以内に削除されたことがわかった。
現在、ウェイボーで、同ハッシュタグを検索すると「関連法規により、このトピックの内容は表示されません」とのメッセージが表示される。
中共官製メディアも、世界が注目する台湾選挙に対して、ほとんど報道していない。
この台湾選挙の結果は、今後の米中関係にとって大きな試練をもたらすだけでなく、米中台関係の方向性をも決定することになるため、世界中がその行方に注目していた。
一部のアナリストは「台湾選挙の結果がどうなるかにかかわらず、中共からの脅威や香港の現状を見てきた多くの台湾人は、いわゆる中共による統一計画を拒否している。そのため、台湾海峡の緊張は、最終的にさらに高まるだろう」との見解を示している。
今、その結果は出た。中共中国に対して強硬な立場を示す民進党候補が勝利し、中共に宥和的な国民党候補が敗れたのである。
この明確な民主主義の結果を前に、大陸側の中国共産党は今後どのように動くか。世界の注目は、ますますこの地域に注がれることになる。
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