21日午前4時前、中国四川省成都市の建設中の地下鉄13号線の駅が崩落し、道路に大きな穴が開いた。
崩落現場のすぐそばにはマンションが建っており、その距離はわずか1メートルだ。現場周辺は高層マンションに囲まれており、現地住民の不安が広がっている。
中国メディアによると、崩落現場の周辺住民は夜中に叩き起こされて、緊急避難を余儀なくされた。
崩落原因について、現地当局は「水道管が2本、自然破裂したため」と主張。負傷者はいないという。
しかし、当局の公式見解に対し、ネット上では「水道管の自然破裂だと? それも2本同時にか? 馬鹿馬鹿しすぎる」といった「不服」の意見も少なくない。
SNSに出回った崩落現場の動画や写真のなかには、道路に空いた大きな穴があった。しかも、穴の中は空っぽだ。空いた穴により、崩落した路面断面のあまりの「薄さ」に驚く市民も多い。
「路面は紙っぺらみたいに薄すぎない?」「この薄さじゃ、路面崩落は必然だ」など、SNSでは手抜き工事を疑う声も根強い。
中国各地で校舎、学校体育館、公立病院、スーパーマーケット、集合住宅の崩落事故があまりにも相次いでおり、同様の事故が発生するたび、SNSには「又是豆腐渣(またしても手抜き工事か)」というコメントが見られる。
米国の上級橋梁設計技術者である竹学葉氏も「今の中国は一見してとても見栄えは良い。しかし、10年もしないうちに、おから工事災害があちこちに現れるだろう。住宅をはじめ、橋、道路、鉄道などのインフラは問題だらけだ」と警鐘を鳴らしている。
(崩落現場)
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