小泉農水相 備蓄米20万トンの追加放出を発表 21年と20年産

2025/06/10 更新: 2025/06/10

小泉進次郎農林水産相は10日、備蓄米について、新たに2021年産10万トンと2020年産10万トンの計20万トンを随意契約で追加で放出すると表明した。

小泉農水相は、閣議後の記者会見で「備蓄米が早く安く消費者の皆様のお手元に届くように、スピードを緩めずに対応していきたい」と語った。また「具体的な策を次々投入していきたい」と述べ、政府として機動的な対応を図る方針を示した。

11日午前10時から随意契約の受付を開始し、現在も申し込みを受け付けている中小のスーパーに加え、一時的に受付を休止していた大手小売業者や精米設備を持つ米穀店なども対象。2021年産の備蓄米が上限に達した場合は2020年産の備蓄米に移行する。申し込み数量の上限は設けないとしている。

小泉農水相は、2020年産の備蓄米の店頭価格について「5キロ当たり1700円程度になるのではないか」「21年産は1800円程度」と予想した。

「やれば批判もあるし、やらなければ批判もある」と述べ、対応に対する賛否を承知の上で、実効性を重視した決断であることを強調した。

エポックタイムズ記者。日本の外交をはじめ、国内外の時事問題を中心に執筆しています。
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