中国 建物の天井やベランダからコンクリート片落下

隣の工事で団地住宅10棟359戸に亀裂 中国 

2025/06/12 更新: 2025/06/12

今年4月以降、海南省海口市にある住宅団地(「椰海新城」)で、建物の壁面や構造部に深刻な亀裂が相次いで確認された。

被害はすでに10棟359戸に及び、ベランダや天井からコンクリート片などの落下事故が絶えず報告され、建物の安全性に対する不安が急速に広がっている。

亀裂の原因として、すぐ隣で進めている大規模な都市再開発工事が指摘され、この工事は中国国有の中鉄建設グループの子会社が担当している。大型重機による地盤掘削や杭打ち作業の振動が、住宅の基礎に悪影響を与えている可能性が高い。住民たちは「即刻工事を中止し、原因の調査と被害補償を明確にせよ」と訴え、SNSでも共感と怒りの声が続々と投稿された。

一方で、現地政府は調査を行った結果、「建物の主構造に危険はない」との見解を示しており、避難指示は発令されていない。施工業者と設計機関は、補強計画の策定に着手する意向を示しているが、具体的な補償内容や時期については明らかにしていない。

住民たちは、日毎に増え続ける亀裂に不安を募らせている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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