中国 永久に登頂を禁じられた「神の山」が、またも人をのみ込んだ

「人類最後の禁地」・梅里雪山で登山中の男性2人が遭難=中国

2025/08/15 更新: 2025/08/15

中国雲南省とチベット自治区の境にそびえる梅里雪山(ばいりせつざん)。この神秘的な山域で、7月中旬から登山中だった男性2人が行方不明となり、消息を絶ってすでに22日以上が経過した。家族は懸賞金を掲げて必死に捜索を続けているが、いまだ手掛かりはない。

遭難したのは、アウトドア愛好家の李金偉(り・きんい、32歳)さんと、昆明市在住で豊富な野外経験を持つ劉玉涌(りゅう・ぎょくよう、30歳)さんの2人で、ともに7月16日に梅里雪山の大環線ルート(トレッキング・ルート)を出発した。7月23日午前に劉さんが母親と通話したのを最後に連絡が途絶えている。

 

遭難した(右)李金偉さんと(左)劉玉涌さん。(中国のネットより)

 

梅里雪山は全長150キロに及び、主峰カワクボ(標高6740メートル)を擁する険しい連山で、「登頂禁止の神の山」「不眠山」「人類最後の禁地」とも呼ばれる。急峻な地形と変わりやすい気象により登頂成功者はおらず、チベット仏教の聖地として地元では登山を忌避してきた。2000年には登頂を永久禁止とする条例が施行され、「世界第2の山岳遭難地」としても知られるこの山では、今も多くの怪異譚や不可解な遭難事件が語り継がれている。

 

イメージ画像。梅里雪山。(スクリーンショット)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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