【独占】張又俠 北京八一ビルで拘束=関係者

2026/01/27 更新: 2026/01/27

張又俠らが調査を受けていることが大きな波紋を呼んでいる。事情に詳しい関係者によると、張は中央軍事委員会(中央軍委)本部の八一ビルで内部会議に出席する直前、関係当局によってその場で連行されたという。当時、会場の警備体制は事前に調整しており、張又俠自身は抵抗しなかったが、こうした詳細については現在まで公式メディアでは明らかにしていない。

別の関係者は大紀元に対し、当日はすでに警備体制が事前に整えられており、張又俠は武器を携帯しておらず、警護要員も会議場内には入っていなかったと証言した。この関係者によれば、張又俠の警護体制は数か月前に一度見直されており、当日の会議では入口の警備担当者から警護要員に対し、銃を携帯していても会場内には入らず、外で待機するよう指示したという。

張又俠が連行される過程で、現場の関係者と警護要員との間で一時的な身体的接触はあったが、張又俠本人は抵抗せず、その後速やかに現場から連れ出された。これらの情報については、現時点で中国共産党(中共)当局による確認はされていない。

公開報道によれば、張又俠が最後に公の場に姿を見せたのは、1月12日に開かれた中共中央規律検査委員会(中紀委)第5回全体会議で、この場には張又俠と中央軍委委員の劉振立がともに出席していた。その後、両名は公式報道に姿を見せておらず、6日後に張又俠と劉振立は拘束された。

張又俠 拘束発表後 北京で厳重な警備体制

事情に詳しい関係者は、当局による張又俠と劉振立に対する秘密調査が、すでに数か月にわたって続いていたことを明らかにした。中央政治局常務委員会レベルで両名の拘束が決定した際、関連行為は重大な政治問題に該当すると認定し、内部的には「中央から背離し、分裂活動に関与した」と評価したという。

複数の北京市民も、当局が張又俠に対する処置を発表した後、北京市中心部や北京と外部を結ぶ主要幹線道路で警備水準が明らかに引き上げられたと証言している。ある市民は、長安街の北京駅から西単にかけて警戒が強化され、路上や地下鉄構内で警察官が身分証の確認を行っていたと話した。

北京市民の石さんは記者に、最近の北京では警備が明らかに引き締まっていると語った。「25日に東単から北京駅まで歩いたが、三歩ごとに詰所、五歩ごとに哨所(見張り)があるほどの厳重警備だった。人や車の流れも普段より少なく、全体的に緊張感が走った」と述べた。

また石さんは、一部の中共高層指導者が最近、公の場に姿を見せていないことにも触れ、「彼らが何をしているのか、外部からは実際のところ分からない」と語った。

銃携行の兵士が道路警戒

別の市民からは、北京から昌平方面に向かう一部の道路で、銃を携行した兵士が配置されているとの情報も寄せられている。こうした変化は市民の関心を集めているものの、現時点では大規模な交通規制や深刻な通行障害は確認していない。

1月26日には、複数のネットユーザーがSNS上で、25日から26日の朝にかけて、一部地域で賃借人情報の集中確認が行われ、地下鉄構内では警察による身分証確認や警察犬による巡回が見られたと投稿した。投稿者によれば、当日の交通は概ね正常で、通勤時間への大きな影響はなかったという。一方で、ここ数日、地下鉄や住宅地域での警備要員の配置が、以前より明らかに増えているとの声も出ている。

公式情報の発信のあり方を巡っても外部の関心が集まっている。北京の研究者、陳さんは中紀委公式サイト、中央テレビの「新聞聯播」、人民日報など官製メディアにおける張又俠関連の報じ方は比較的抑制的だと指摘した。

中央テレビは昼のニュース枠で一度関連情報を伝えたものの、夜の「新聞聯播」では触れず、人民日報では内面4面に掲載され、一部公開ページには調整の跡も見られたという。

一方、公式サイト上の高官名簿には変化がなく、張又俠の名前は依然として政治局委員名簿に掲載されており、中央軍委の構成員一覧にも張又俠と劉振立の名前が残ったままとなっている。陳さんは「調査を公表しているにもかかわらず、このような状態が続くのは比較的珍しく、当局が張又俠と劉振立の問題をどのように処理するのかについて、外部にさらなる疑問を生じさせている」と述べた。

調査対象の張又俠 肩書きはそのまま 外部から疑問の声

記者が中共公式サイトを確認した結果、陳さんの指摘は事実だった。陳さんによると、自身が接触している複数の体制内関係者や高官でさえ、現時点では明確で一致した見解を示せていない。

同氏は「内部の状況は非常に複雑で、誰もはっきりとは分からない」と語った。

また、現在の情報の錯綜は、指導部内部での権力調整がまだ完全には固まっていない段階にあることを示していると考えている。

軍に近い関係者は、今回北京で起きた軍高層の人事変動について、軍内部構造の観点から「極めて意味深い」と分析する。この関係者は、中共政権が重要な過渡期に差しかかっているとした上で、「これは前向きな移行ではなく、明らかな後退であり、軍を対象とした今回の一連の粛清は、今後急速に拡大する可能性がある」と述べた。

人事配置全体に重大な影響を及ぼす

さらに、張又俠と劉振立はいずれも在任期間が長く、上位職にあるため、人事面への影響は一部の上層ポストにとどまらず、長年にわたる昇進や推薦の仕組みを通じて複数の階層に及んでいると指摘した。「これは単に数人を入れ替える問題ではなく、人事の連鎖全体に影響を及ぼす。営級以上の将校が次々と交代するかもしれない」と語った。

同氏は、軍委上層部に対する集中的な処理は、軍内の中堅・高級将校層に継続的な影響を及ぼすのは避けられないとし、「直接一緒に勤務していなくても、経歴上、無関係ではいられない人が多い。政治的評価が変われば、下の層も影響を受け、少なくとも進路や昇進が見直される」と述べた。

最後にこの関係者は、こうした上からの人事不確実性は、短期的には規律と服従の引き締めにつながる可能性がある一方、長期的な効果は不透明だとし、「今は抑え込みの段階で、混乱を起こさないことが優先されているが、本当に整理がつくかどうかは、誰も確信を持てていない」と語った。

許嘉
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