中国 短時間で完結した封鎖騒動

中国で起きた「謎の事件」 深夜の商店街に壁が出現 そして消えた

2026/02/03 更新: 2026/02/03

これは中国で実際に起きた、「謎の事件」である。

「事件」が起きたのは、中国・貴州省畢節市(ひっせつ-し)の商店街。
1月29日の夜11時ごろ、通り沿いに並ぶ十数軒の店舗の入口が突然レンガの壁で塞がれた。
作業は大人数で行われ、動かぬ映像記録も残っている。
作業員が黙々と壁を積み上げていた。

翌朝、店主たちが見たのは、昨日まで確かに存在していた「入口」が消えた光景だった。
早朝に仕込みのため店に入っていた飲食店の店主が、壁によって店内に閉じ込められていた。そう、壁は、人が中にいる状態で完成していた。

誰がやったのか。
なぜやったのか。
何の権限でやったのか。

 

レンガの壁で完全にふさがれた商店の入口、2026年1月、貴州省畢節市。(映像よりスクリーンショット)

 

この謎の事件は瞬く間にネット上で拡散し、2月1日にはSNSのトレンド入りを果たしている。だが、この時点でも犯行を名乗る組織は一つも現れなかった。

世論が騒ぎ始めた翌日、事態はあっさりと動いた。頑丈に積まれていた壁が、何事もなかったかのように撤去されたのだ。

 

撤去後、道路上に散乱したレンガの跡、2026年1月、貴州省畢節市。(映像よりスクリーンショット)

 

中国メディアも相次いで報じた後、ようやく口を開いたのは、「事件」現場を担当する地元行政の現場窓口の担当者だった。

説明はこうだ。「老朽化したガス管の改修工事だった」

しかし、なぜ深夜だったのか。
なぜ無告知だったのか。
なぜ人が中にいる可能性を無視したのか。
これらの疑問に対する答えは示されなかった。

この事件は、結局何だったのか。
分からないまま、終わった。

 

撤去後、道路上に散乱したレンガの跡、2026年1月、貴州省畢節市。(映像よりスクリーンショット)

 

なお、同様の事件はこれが初めてではない。
去年5月には、山東省青島市即墨区でも、飲食店の入口が正体不明の人物によって壁で塞がれる出来事が起きた。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国