中国各地で洪水被害拡大 三峡ダム放流で湖南省住民に不安広がる
中国での洪水の被害が再び注目されている。7月10日、中国の複数の省で続いている豪雨が深刻な災害を引き起こしているが、当局は死傷者の数を隠しているとされている。湖南省の一部地域では危険が高まっており、同時に三峡ダムが10日に放流を開始したことで、下流の住民たちの間に不安が広がっている。
中国武漢市、渇水期の長江で一部が川底露出・砂漠化
中国の長江中下流地域は昨夏、豪雨で深刻な洪水被害に見舞われたことで注目を集めた。このほど、中国国内ネットユーザーが撮影した映像では、湖北省武漢市の長江の一部流域で現在、水が枯れ、完全に露出した川底が砂漠のようになっていることがわかった。
中国のレアアースと肥料産業、長江の洪水で大打撃
中国の長江流域を中心に続く洪水で、多くの工場では生産停止を余儀なくされ、中共ウイルス(新型コロナウイルス)によってすでに打撃を受けている中国経済にさらなるダメージを与えている。レアアース、肥料、ポリシリコンなど幅広い産業が大きな打撃を受けている。
【紀元曙光】2020年8月3日
杜甫の名詩「岳陽楼に登る」を思い、胸がつぶれるほどの悲しみを覚えている。
三峡ダムの潜在的危機が中国共産党に打撃=米VOA
中国では6月から、南部を中心に大規模な洪水に見舞われている。国内外の一部の専門家は、中南部に流れる長江に位置する巨大水力発電ダム、三峡ダムの洪水抑制能力について疑問視し、長江上流での記録的な豪雨でダムの決壊の可能性を指摘した。。米国の専門家は、三峡ダムが安全上に大きな問題が起きれば、統治の合法性を主張する中国共産党政権にとって、致命的な打撃を与えるとの見方を示した。米ボイス・オフ・アメリカ(VOA)が8月11日報じた。
中国メディア「三峡ダムが変位、変形」 昨年ネットで同じ指摘
中国官製メディアは7月18日、三峡ダムについて「変位、漏出、変形」が見られたと報じた。昨年にもインターネット上で同様の指摘が出ていたが、当局は否定した。
中国最大淡水湖が史上最高水位、江西省「臨戦態勢」
連日の豪雨と三峡ダムの放水により、長江中下流地域は深刻な水害に見舞われている。現在、江西省の水害被害が最も深刻だ。省内にある長江水系の淡水湖、鄱陽湖では12日午前、史上最高水位を突破した。省政府は、洪水防止対策の「臨戦態勢」に入ったと宣言した。
中国、5省市で地震発生 唐山市でM5.1観測
中国国内では7月12日、4つの省(都市)でマグニチュード3以上の地震が発生した。首都北京市に近い河北省唐山市で起きた地震の規模はマグニチュード5.1で、北京市と天津市でも揺れを感じた。また、新疆ウイグル自治区でも13日、地震が発生した。
三峡ダム下流 宜昌市で水害多発 放水が原因か
長江の三峡ダムの下流にあるダムから、40キロ以上離れた湖北省宜昌市では、6月27日に集中豪雨と洪水に見舞われた。建物は浸水被害が出ており、現地当局は暴風雨警報を発令した。今回の洪水の原因は、複数のダムの放水ではないかと見ている。
重慶市「史上最大規模の洪水」を警告 三峡ダムは警戒水位2m超
中国四川省重慶市の水利当局は6月22日午前11時50分、危険度の最も高い「洪水紅色警報」を出した。市は、豪雨や長江水系の河川である綦江(きこう)の上流側での急激な増水により、重慶市における綦江の部分で、今後8時間以内に「史上最大規模の洪水」に見舞われると警告した。
中国24の省で大規模な洪水 三峡ダムへの懸念が高まる
6月に入ってから、中国各地で集中豪雨による大規模な洪水が発生した。中国当局の15日の発表では、国内24の省で850万人が被災した。17日早朝、中国の三峡ダムの上流にある四川省カンゼ・チベット族自治州丹巴県の発電所の施設と周辺の村が洪水で流された。三峡ダムの決壊の可能性が再び懸念されている。
三峡ダム「変形している」 周辺観光地、一時営業停止
世界最大級とされる中国の三峡ダムに関して、中国国内インターネット上ではこのほど「ダムが変形している」との声が高まり、決壊への不安が広がっている。中国当局が否定した。その一方で、湖北省宜昌市の観光会社は、ダム周辺の観光地の営業を一時停止すると発表した。
李鵬氏の娘、不正疑惑まみれ 「電力の李一族」にもメスが入るか
【大紀元日本4月9日】中国の元首相・李鵬氏の娘で、中国電力国際、中国電力新エネルギーの会長を務める李小琳氏をめぐる不正疑惑が報じられている。これは先月末、李鵬氏が中心となって進めた三峡ダム建設に関する
三峡ダム、腐敗常態化 会長と社長同時解任 「老幹部」もかかわる
【大紀元日本3月26日】世界最大の水力発電ダム・三峡ダムを建設管理する中国長江三峡集団公司が24日、会長と社長の同時解任を発表した。これは2月にダムの幹部らによる汚職が公表されて以来、当局の新たな動き
長江 魚類激減 ダム乱立、生態系への影響「不可逆」
【大紀元日本12月18日】1回の漁で2キロの小魚しか取れない曾さんは、30年前は初春から深秋まで四六時中長江で漁をしていたと振り返る。漁に出れば大漁。寝る間を惜しんで漁に出続けたという。しかし今は「5
三峡ダム、安全保障強化 「社会に報復」を警戒か
【大紀元日本9月17日】世界最大の水力発電ダム・三峡ダムは、中国の安全保障上でも「要衝」と位置づけられている。16日、国務院(内閣)が『長江三峡水利中枢の安全保障条例』を公布し、10月1日から施行され
「長江の生態はすでに崩壊」 農業部が調査報告
【大紀元日本8月19日】中国農業部は16日、長江上流の生態に関する調査報告を発表した。発表会で長江漁業資源委員会弁公室の趙依民主任は「長江の生態はすでに崩壊している」と指摘し、過度な水力発電開発が原因
三峡ダム、2万人が2回目の強制立ち退き 地質災害の危険性から
【大紀元日本8月25日】中国の国家プロジェクト「三峡ダム」。地すべりや崖崩れの危険性から、年末までに2回目で2万人規模の集団移住を完了させるとの通達が出されている。 三峡ダムは湖北省中部の長江流域に建
三峡ダム地区で地質災害の危険性増加 政府が警告
【大紀元日本7月18日】先日、中国国土資源部地質環境司の関鳳俊司長は、三峡ダムは今後1年から3年のうちに大規模な斜面の崩落や地滑りが発生する可能性が高いと警告した。BBCが伝えた。 同部の警告によると
長江に生息するイルカ、絶滅の危機に
【大紀元日本4月24日】長江の固有種であるヨウスコウ・カワイルカ(揚子江河海豚)の相次ぐ死亡が確認されたと国内の複数のメディアが報じた。死亡したイルカの消化器官に食物が残っていないことから、専門家は
長江流域の環境破壊が深刻化、4大生態環境問題が発生
【大紀元日本12月23日】中国水利部の江水利部長はこのほど、長江の上流地区において、4大生態環境問題である凍土、凍土環境の退化、植生の退化、凍結融解の浸食及び土地の砂漠化が現れたと発表した。 また、
三峡ダム問題 低下する長江の自浄能力 憂うべし生態変化
【大紀元日本11月9日】「朝、長江の河畔にやって来た。背景には山を背に建てられた三峡移民の新しい県政府所在地、眼前には三峡ダムの貯水地が広がる。 低く垂れこめる黒い雲、漂う薄霧も長江の壮麗さを遮るこ
長江上流で新ダム建設を計画 三峡ダムの2倍規模=三峡集団が発表
【大紀元日本6月22日】18日に召集された国務院常務会議で政府は三峡ダムプロジェクトに移住や生態環境の保護、災害防止などの問題があると認めたばかりだが、ダムの運営会社である三峡集団は19日、長江上流
干ばつ・洪水にあえぐ長江流域 「治水ダム」が災いの元に=水利専門家
【大紀元日本6月18日】中国一の大河・長江は年々災害の度を増しているようだ。今年3月からの干ばつは「50年ぶり」だと言われ、中国最大の2つの淡水湖・鄱陽湖と洞庭湖を干上がらせた。しかし
「最大の淡水湖が干し上がった」 大干ばつ進む長江沿岸 食糧生産への影響必至
【大紀元日本5月31日】中国最長の河「長江」の中下流地域では、50年ぶりの深刻な干ばつに見舞われている。このため、中国の第一、第二の規模の淡水湖の水が干上がるという事態が発生。沿岸の湖南、湖北、安徽
長江水位の低下で海水侵入 上海、水不足が迫る
【大紀元日本5月26日】干ばつの天候と三峡ダム貯水の影響で、中下流で記録的な低水位が続いている長江はまた新たな問題が迫っている。高潮による海水の侵入で、長江の水を水源とする上海の一部の地域では水不足