【大紀元日本11月22日】7月23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道追突事故について、事故調査団が、事故の主因は「組織と管理体制の不備」にあるとする報告書を9月末に提出していたことが明らかになった。21日付の国内紙・京華時報が報じた。
「信号や設備には問題がなく、問題は人員と管理上にあることが、調査と実験の結果、明らかになった」「同様の設備はほかでも使われているが故障がない。管理体制と考え方に問題がある」「事故当時、7分間に落雷が100回以上あったことも一因だったが、組織と管理の問題が主な原因。平常時に設備メンテナンスを怠った結果、落雷時に故障が起きてしまったのだ」。事故調査団の王夢恕・副団長はこのように語り、当初指摘された信号システムの欠陥を覆し、人為的な原因が事故の主因であると結論づけたという。
王副団長は、現地の管理部門に問題があったことを具体的に指摘し、「高品質の設備を委ねたところで、きちんと使用管理されていない。このために設備が故障した。手動操作にも問題があった」と説明した。
事故発生直後の7月28日、の安路生・上海鉄道局長は、初動調査の結果、追突事故の原因は信号システムに存在する重大な欠陥だと発表していた。事故調査団もこれまで、事故発生区間の信号設備の欠陥と、緊急時の安全管理に問題があったと指摘。二転三転する事故原因に、当局による検証の信用性を疑問視する声が上がっている。「人為的な原因」として事故を処理することは、国内外に広がる中国の鉄道技術に対する不信感を払拭するためではないかとの見方もある。
(翻訳編集・張凛音)
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