[メキシコ市 20日 ロイター] – メキシコ中部を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震の発生から1日が経過し、メキシコ国内での死者数は230人を超えた。首都メキシコ市では少なくとも93人が死亡。現在も、救助犬や重機を使って倒壊した建物の下敷きになった人々の救出・捜索活動が続いている。
19日昼に起きた地震では、メキシコ市など中部で数十棟の建物が倒壊、ガス管が破裂し、各地で火事が発生。住宅や企業など500万軒近くが一時停電した。
メキシコ市の学校では、校舎が崩壊し、子ども21人と大人4人が死亡。がれきの中にまだ取り残されている児童がいるとみられ、救助隊と近隣住民が慎重に捜索を続けている。
被災地にはパナマ、イスラエル、チリなどからの救援部隊も到着し始めた。
ペニャニエト大統領は地震発生を受け、国を挙げて3日間、犠牲者のために喪に服すと発表。20日には、被害状況を把握するため、メキシコ市の南に位置す[るモレロス州を訪問した。同州では地震で71人が死亡した。
今回の地震の震源とされるプエブラ州では、地震発生とほぼ同時刻に、ポポカテペトル火山で小規模の噴火があった。
地震を受け、ローマ法王フランシスコはメキシコのために祈りを捧げていると表明。トランプ米大統領は19日、ツイートでメキシコ市の被災者を励ました。
ホワイトハウスによると、トランプ大統領とペニャニエト大統領は20日、電話で長時間にわたり協議した。
メキシコは今月、2度にわたって大規模な地震に見舞われた。9月7日に同国南部沖で発生した地震では100人近くが死亡した。
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