神韻2023日本公演は26日夜、東京・八王子の「J:COMホール八王子」で初演を迎えた。コロナ禍で3年ぶりとなった舞台は満席の大盛況で、開場前から多くの観客が列をなし、開幕の瞬間を心待ちにした。
中国古典舞踊の最高峰である神韻芸術団はアーティストの巧みな技とフルオーケストラによる伴奏を組み合わせている。色鮮やかな衣装と豪華な3Dバックスクリーンが描き出す壮麗な情景に、観客からは賞賛の声が多く聞こえた。
会社社長「女性舞踊が素晴らしい」
神奈川県相模原市で金属部品を扱う会社を経営する米川英美さんは、夫人と一緒に神韻を鑑賞した感動を次のように語った。
「女性舞踊の水袖が美しく、素晴らしかったですね。もちろん男性の舞踊も勇ましくて良かったです。特に最後の決めポーズがすてきでした。」
水袖(すいしゅう)は、女性が衣装の長い袖を生かして優雅に舞う、代表的な中国伝統舞踊の一つ。
米川さんは音楽についても「すばらしかったです。メロディは伝統楽器による中国的なものでしたが、それが西洋の楽器にもよく合っていました」と称賛した。
神韻公演を鑑賞するのは初めてとのことで、非常に感動したと述べた。
大学准教授「女性の踊りが天女のよう」
多摩大学の増田浩通准教授は取材に対し、「女性の踊りはとても美しい。衣装も綺麗で、天女という感じでした」と絶賛した。
男性アーティストについては「ダイナミックで、動きがすごい。軽やかであるけれど、動きを大きくしている。回転や円の動きを取り入れて、より大きく見せることが印象的だった」と語った。
神韻の演目には、中国共産党の法輪功学習者に対する弾圧をテーマとするものもある。増田さんは「ただ面白いだけでなくて、今の中国共産党に対するメッセージがしっかりと伝わってきた」と述べた。
バイオリン教師「物語風の演目に引き込まれた」
バイオリン教師の飯田梨良さんは神韻芸術団のオーケストラ演奏を絶賛、「生演奏だと思わなかったので、非常に良いと思いました。生演奏だから雰囲気と一体感を感じられました」と述べた。
神韻芸術団に帯同するフルオーケストラは西洋の楽器と東洋の楽器が調和しており、そこから生まれる響きは他のオーケストラでは体験することができない。中でも二胡はオーケストラの響きに東洋的な色彩を帯びさせている。
飯田さんは「生演奏と響きの迫力とか、色彩の華やかさとか、ソロの演奏があるのも良かったです。全体的にエンターテイメントとして楽しめます」と称賛した。
衣装についても「すごく綺麗で、目でも楽しめます。色々な時代や文化の違いもあり、華やかな衣装がともて楽しかったです」と語った。
(取材・大道修、鳥飼聡、Wenliang Wang)
大紀元は神韻芸術団の後援メディアとして、2006年の芸術団創設以来、観客の反応を取材しています。
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