習近平と李克強との関係 腹心か、それとも敵か(1)
3月15日、両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)が閉幕した。一部のメディアは、出席した習近平国家主席と李克強氏の間の「亀裂」を報じ、互いに敵対しているかのように伝えた。しかし、実際の2人の関係はどのようなものなのか。大紀元の評論員・夏小強は、中国共産党の専制政治により「変異」した形となった中国政治のなかでの現政権2トップの動きと、派閥闘争に影響される国内外の中国語メディアについて解説する。
中国最高裁と最高検 「不法な立法」新解釈を発表
中国最高人民法院(最高裁)と最高人民検察院(最高検)は25日、共同で『邪教組織を利用して法律実施を妨害する等刑事案件適用法律の若干問題に関する解釈』(以下、『解釈』)を公布し、2月1日から実行すると発表した。専門家は、同『解釈』の公布は、中国共産党政権が国内法輪功愛好者への迫害をエスカレートし、江沢民前国家主席の迫害政策を強化する目的にするものだと分析し、党内権力闘争の激しさをも反映したと指摘した。
江派閥の上海市長が辞任 後任は習主席側近か
中国上海市第14期人民代表大会(市議会に相当)5次会議の第2回会議は現地時間17日午後、同市市長の楊雄氏(63、ナンバー2)が提出した辞職願を投票で通過した。国営新華社通信など国内複数のメディアが報じた。
ウイグル自治区で再び襲撃事件 黒幕と思しき高官2人「厳重規律違反」で調査=中国
中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は1月5日、新疆ウィグル自治区ホータン(和田)地区党委員会書記の張金標氏とカラカシュ(墨玉)県党委員会書記の何軍氏が「厳重な規律違反」「職務怠慢」で取り調べを受けていると通告した。ホータン地区カラカシュ県で昨年末に発生した襲撃事件の直後のため、事件との関係があるとみられる。
中国当局、8月自殺した人民解放軍少将の死亡を公表
中国当局は25日、人民解放軍南部戦区陸軍の陳傑・副政治委員(享年55歳、階級は少将)が8月に死亡したことを発表した。死因の詳細は明かされていないものの複数のメディアが陳氏の自殺を報道した。陳氏は2014年失脚し、15年病気で亡くなった軍内ナンバー2だった徐才厚氏と密接な関係があり、習政権の反腐敗運動で汚職を追及されるのを恐れて命を絶ったとみられる。
中紀委書記 王岐山氏暗殺から逃れる 今回で27回目
先月、習近平政権の反腐敗運動の中心人物である中紀委書記、王岐山氏を狙った暗殺未遂の事件があったと、香港メディアが報じた。これは王氏にとって中紀委書記に就任以来、27回目の暗殺未遂となるという
中国高官の葬儀、「江沢民」の名は無し
中国広西チワン族自治区政府元主席の韋純束氏(享年95)が12日、病気で亡くなった。中国国営メディアによると、習近平国家主席をはじめ、中国共産党指導部高官らはそれぞれ、家族を慰問したり、故人を偲ぶコメントを発表したりして、哀悼の意を表した。しかし、そのなかに元国家主席の江沢民の名は伝えられなかった。習政権が江沢民の影響力を抑えようとする動きが続いているとみられる。
「19大」後の中央政治局、習派が絶対的優勢=情報筋
2017年秋に北京で開催予定の中国共産党第19回全国代表大会(以下、19大)で、中央政治局常務委員7人、政治局委員25人など最高指導部の人事が決定される見通しだ。習近平国家主席に近い情報筋はこのほど、19大後は中央政治局委員と常務委員の大多数が習派となり、党内の江派との権力闘争において絶対的な優勢になるとの見解を示した。香港誌「争鳴」11月号が報じた。
中国 6中全会コミュニケから予想される4つの政治動向
中国共産党の第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)は10月27日に4日間の日程を経て閉幕した。同会議では、中国共産党は党内の風紀粛正をめぐる『新情勢下の党内政治生活に関する若干の準則』(以下は『準則』)の制定と『党内監督条例』(以下は『条例』)の改正を行った。また閉幕後に発表された会議を総括する6千字あまりのコミュニケでは、「習近平同志を核心とする党中央」と2回も明記され、党内において習氏が絶対的かつ最高な権力を有するのが確実となった。6中全会後、共産党内に以下4つの動向が予測される。
中国政府系シンクタンク、「6月の株暴落は国難に便乗」と関係者を批判
中国政府系シンクタンクは最近の報告書で、昨年6月以降起きた株価大暴落について「内部情報を把握していた一部の政府機関責任者とマーケットメーカー(値決め業者)は、国難に便乗して儲けようとし、国家の資産信用に大きな損害をもたらした」と強く非難していたことが明らかになった。当局の公式研究報告として、暴落に関与した官員を直接に批判したのは初めて。
NYタイムズを買収しようとした中国人大富豪 陳光標の正体
中国国内メディア「財新網」が9月20日、米紙「ニューヨークタイムズ」買収騒動を起こした中国人富豪の陳光標氏が商業活動と慈善活動において、粉飾や寄付金のだまし取りなどの不法行為を行っていたことを暴露した。また同記事は、すでに失脚した元公安部副部長の李東生氏と元統一戦線工作部(統戦部)長の令計画氏が、陳氏の後ろ盾であると指摘しており、陳氏をめぐる党内政治勢力闘争の様相を改めて浮き彫りにしている。
分析:習氏は一石三鳥? 元江派閥の李鴻忠氏が天津市トップ就任
中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は10日、天津市共産党委員会(以下党委)代理書記で同市トップの黄興国氏が「重大な紀律違反がある」として調査していると発表した。当局は13日、失脚した黄氏の代わりに、湖北省党委書記の李鴻忠氏が天津市トップに就任させたとの人事を発表した。
天津爆発の黒幕? 習主席が江沢民を軟禁か
中国天津市で起きた大規模爆発の事故原因は不明のままで様々な推測が広がるなか、大紀元中国語版は15日、北京指導部に近い情報筋の話として、爆発は事故ではなく江沢民派が仕掛けたもので、習近平・国家主席は発生後、江沢民・元国家主席及び長男の江綿恒氏の身柄を拘束したと報じた。
中国株の乱高下、江沢民派が相場操縦の疑い 急落を呼び、事前に売り逃げ
【大紀元日本7月9日】中国株式市場の乱高下は、世界的な注目を集めている。上海総合指数はわずか1カ月たらずで約30%も下落した。その背後には、江沢民・元国家主席グループ(江沢民派)の相場操縦が疑われてい
中国本土資金買い漁り、香港ハンセン指数7年ぶりの高値に
【大紀元日本4月10日】中国本土からの資金流入で香港株式相場は8日と9日、2日間連続で急上昇した。主要株価指数のハンセン指数は9日に7年ぶりの高値を付けた。 9日ハンセン指数終値は前日比2.7%高の2
習主席「胡錦濤氏の轍は踏まぬ」
【大紀元日本3月12日】権力の集中を図ったり、反腐敗運動を進めてきた習近平国家主席。その裏に、前任者胡錦濤氏の教訓があったという。2010年、中央軍事委員会副主席に就任した習氏は、当時の最高指導者だっ
習政権、12の挑戦に直面 「文化大革命直後に匹敵」
【大紀元日本4月10日】香港「争鳴」誌4月号は、中国共産党中央政治局常務委員会のブレーンが3月に政治局に提出した研究報告で、習近平政権は「前世紀70年代末以来」の深刻で険しい状況に置かれていると警告し
【特別報道】昆明事件後の中国政局 紐解く8つのポイント(三)
【大紀元日本3月17日】先月末に香港紙「明報」の前編集長が襲撃された事件から、今月初めの昆明の無差別殺傷事件。中国の情勢に物々しい雰囲気が漂う。一連の暴力事件は、習近平体制を崩すための江沢民一派の政変
【特別報道】昆明事件後の中国政局 紐解く8つのポイント(二)
【大紀元日本3月13日】先月末に香港紙「明報」の前編集長が襲撃された事件から、今月初めの昆明の無差別殺傷事件。中国の情勢に物々しい雰囲気が漂う。一連の暴力事件は、習近平体制を崩すための江沢民一派の政変
【特別報道】昆明事件後の中国政局 紐解く8つのポイント(一)
【大紀元日本3月12日】先月末に香港紙「明報」の前編集長が襲撃された事件から、今月初めの昆明の無差別殺傷事件。中国の情勢に物々しい雰囲気が漂う。一連の暴力事件は、習近平体制を崩すための江沢民一派の政変
旧正月 うごめく権力闘争 子分逮捕 手先落魄 大トラに迫る包囲網
北京紫禁城(Feng Li/Getty Images)【大紀元日本2月6日】旧正月の北京はどんよりとした空気に包まれている。高濃度のPM2.5が居座るなか、権力闘争も息づくことなく中南海でうごめく。こ
楊潔チ元外相、職務怠慢で現職辞任か 習政権、外交でも江派崩し
楊潔チ元外交部長(Feng Li/Getty Images)【大紀元日本1月29日】中国の外交を統括する楊潔チ国務委員はこのほど、外交部長(外相)在任時の職務怠慢を認め、現職を退く意向を示した。外交部
「隠し財産」要人リストに江一派なし データに疑念 習政権への「脅迫状」か
【大紀元日本1月24日】国際的なジャーナリスト組織ICIJは21日、習近平国家主席を含む中国指導部の親族らが、海外のタックスヘイブン(租税回避地)に隠し財産を保有していると報じた。同リストに江沢民一派
中立装うも背後に北京 香港メディアの悲哀
明報オーナーの張暁卿氏(左)と更迭された劉進図編集長(右)(大紀元合成)【大紀元日本1月8日】香港の有力紙「明報」は6日、突然、編集長の更迭を発表した。同紙のオーナーは江沢民一派に近いことで知られてい
薄煕来裁判、一部非公開審理か 駆け引きなお続く
【大紀元日本8月21日】元重慶市トップの薄熙来被告の初公判が22日、山東省済南市中級人民法院(地裁)で開かれると発表されてから、国内外のメディアが済南市に集まっている。現地の一部のホテルは、香港や台湾
汪洋氏が副首相に選出 団派、相次ぐ巻き返し人事
汪洋氏(Lintao Zhang/Getty Images)【大紀元日本3月16日】北京で開催中の全人代で16日、4つある副首相ポストの1つに汪洋氏が就いた。改革派のホープと目される汪氏は昨秋の党大会
国家主席に習近平氏 副主席に李源潮氏=「江沢民にノー」の人事
国家主席に選出された習近平総書記(Photo/Getty Images)【大紀元日本3月14日】北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)で14日、共産党トップの習近平総書記(59)が国家元首である国家
全人代 常務委員ら、論調に違い 権力闘争が表面化
(Feng Li/ Getty Images)【大紀元日本3月7日】中央政治局常務委員7人が6日、北京で開催中の全人代の地区別代表団会議にそれぞれ参加し、政治主張を表明した。これまで公には「高度
薄煕来氏公判 日程錯綜 もつれる指導部の思惑
28日、貴陽市中級法院前の道路脇に集まるメディア関係者 (ネット写真)【大紀元日本1月29日】28日の朝、数十人のメディア関係者が中国南部の貴州省貴陽市中級法院(地裁に相当)前に駆け付けた。「世紀の裁
江沢民の降格と「三高」楽団の解散 江勢力の衰退か
人民大会堂前(Getty Images)【大紀元日本1月24日】21日、中国国内メディアは中国共産党の江沢民・元総書記に関連するニュースを2つ伝えた。1つは、共産党中央軍事委員会元秘書長の故・