「今国会で必ず対中非難決議案の成立を」人権団体が会見
中国における人権侵害行為を非難する国会決議の成立を求めて、少数民族や人権団体の代表者らが8日、衆議院議員会館で記者会見を開催した。日本ウイグル協会やSMGネットワークなど13団体が共同声明を発表し、ミャンマー国軍非難決議を歓迎するとともに、対中決議案の採択を促した。会見後、代表者らは複数の国会議員に声明文を手渡し、決議案への支持を求めた。
NATO事務総長、バイデン米大統領と会談 中国は「価値観共有しない」とけん制
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が7日、ホワイトハウスでバイデン米大統領と会談した。ストルテンベルグ事務総長は中国をNATOが直面する一つの脅威とし、「われわれと価値観を共有しない」と会見後の記者会見で述べた。そのうえ、中国と対抗するため、「NATOは価値観を共有している国々と深く連携する必要がある」としている。14日、ブリュッセルで開かれるNATO首脳会議において、中国とロシアの脅威を念頭にNATOが抱える課題を議論する予定だ。
中国蘇州市、法輪功学習者14人が拘束 1カ月近く消息不明
中国江蘇省蘇州市に住む法輪功学習者14人は、5月10日に地元当局に拘束されてから、依然として消息不明であることがわかった。
米上院、対中包括法案を可決 テクノロジー脅威に対応
米上院は8日、中国との技術競争に備え、ハイテク分野の研究・生産を強化するため包括的な法案「米国イノベーション・競争法案(USICA)」を賛成68、反対32で可決した。
中国当局、米軍機の台湾入りに沈黙 かつて「米中開戦」と威嚇
米上院の超党派議員団を乗せた、米空軍のC-17大型輸送機(C-17 Globemaster III)が6日、台北松山空港に到着し、中国と台湾で注目されている。中国当局は昨年、「米軍機が台湾に離着陸するときは米中開戦の時だ」と官製メディアを通じて威嚇したが、今回の米軍機に触れなかった。
台湾外相「中国はワクチンの見返り求めている」日本の記者会見にオンライン参加
台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外相は3日、中国がワクチンなどウイルス流行に関する支援の見返りとして、自国の領土と主張する台湾への圧力を高めるために、海外での政治的利益を求めていると述べた。
中国、太平洋で資源略奪 環境破壊と影響力拡大の懸念も=英紙
中国は2019年、太平洋の島嶼諸国からの輸入額が33億ドル(約3638億円)にのぼり、同地域の鉱物、木材、水産物などの輸出資源の半分以上を占めている。地域の環境問題を引き起こすだけでなく、中国共産党がこれを機に影響力を拡大することも懸念されている。英紙ガーディアンが5月30日報じた。
共産党の嫌がらせに耐え切れず 民間企業家の家族「会社を政府に差し出す」
「資本家を打倒する」と掲げる共産主義の中国では、企業家は多大な苦難を受けている。このほど、企業家の家族は、地方政府からの嫌がらせに耐えられなくなったとして、父親が経営する会社を地方政府に無償で差し出すと申し出たことが波紋を呼んだ。
台湾、日本からのワクチン提供を歓迎 中国の申し出に「下心」と警戒
政府はこのほど、台湾に対して、中共ウイルス(新型コロナウイルス)のワクチンを提供すると発表した。これに対して、中国外務省は内政干渉だとして日本側を非難した。台湾の人々は、ワクチン提供を申し出た中国当局について、下心があると警戒している。
意識不明の娘に会いたい 中国の元弁護士が出国試みるも当局に阻まれる
中国の著名な元弁護士である唐吉田さんは2日、留学先の日本で結核を患い意識不明の重体になっている娘に会うため出国を試みたが、中国当局によって阻まれた。中国の人権問題を取り扱う「維権網」が同日報じた。
菅首相、アクイリノ米印太平洋軍司令官と会談 中国による現状変更の試みに反対で一致
6月1日、菅義偉首相は、総理大臣官邸で訪日中のジョン・アクイリノ(John C. Aquilino)米インド太平洋軍司令官と会談した。同氏が4月30日、ハワイ拠点の米インド太平洋軍司令官に就任して以後、日本が初の外遊先だ。
軍人や装備に投資するマレーシア
マレーシアが2019年に初めて発表した国防白書には、人員の改善から軍隊の近代化に至るまでの防衛改革が盛り込まれていた。2021年の国防予算は、こうした目標の達成を見込んで組まれている。 マレーシアの防衛専門家であるアフマド・エル=ムハンマディ(Ahmad El-Muhammady)博士は、同国防白書には「地域的および世界的に浮上している新たな安保課題に対処できるように、マレーシア防衛能力の改革の基盤構築と向上に関する内容が説明されている」と述べている。
米軍、特殊部隊を台湾に派遣 国軍との合同訓練を強化=報道
中国当局が軍事的な挑発を続けているなか、米国と台湾は軍事協力を強めている。台湾紙・聯合報5月31日付によると、台湾の特殊作戦部隊の戦闘力増強のため、米軍は特殊作戦部隊を派遣し、台湾国軍との訓練を行う予定だ。また、米国の上院議員は、台湾が敵軍に占領された場合を想定し、米軍が台湾に「レジスタンス・ネットワーク(RESISTANCE NETWORK)」の構築方法を伝授することを提案した。
日EU首脳会談、中国にらみインド太平洋戦略を中東欧で推進
菅義偉首相は5月27日、オンラインで欧州連合(EU)のミシェル大統領やフォンデアライエン欧州委員長と首脳会談を行った。双方は共同声明で、東シナ海・南シナ海情勢や中国当局による香港・新疆での人権侵害問題などで意見交換し、初めて台湾問題に言及した。
2月の東北地方の地震で半導体材料供給不足、中国の国産化に打撃か
中国当局は米国などの制裁措置に対抗して、現在、半導体の国産化を急いでいる。しかし、2月に起きた福島県沖を震源とするM7.3の地震によって、中国半導体生産のサプライチェーンは大きな打撃を受けた。中国半導体国産化の最大課題である技術と設備は、外国企業に強く頼っていることが改めて浮き彫りになった。
ニセの友情 利益と現実主義に基づく中ロ関係
中国中央外事活動委員会弁公室主任の楊潔篪(よう・けつち)氏は5月24~27日にかけて、モスクワでロシア当局と安全保障問題をめぐって、第16回中ロ戦略安全協議を行っている。これに対し、英紙フィナンシャル・タイムズは「中ロ関係が深まった証拠」と指摘した。ロシアは2014年のウクライナ侵攻後、欧米諸国の制裁による深刻な経済苦に陥り、外国からの資金を切望している。
米テスラ、中国国内にデータセンター設置 やり玉に挙げられた後も
最近、中国当局からのバッシングを受けている米電気自動車大手のテスラは25日、中国国内でデータセンターを設置したと発表した。同センターでは、中国で販売された車両の車載カメラやセンサーなどから収集したデータの保存や管理を行う。
中国、若者の「横たわる主義」が議論呼ぶ 「非暴力による非協力運動」との見方も
中国では最近、若者の間で「躺平(横たわること、または仰向けに寝そべること)主義」が流行になった。専門家は、社会的・経済的な圧力に対する若者の絶望的な感情を浮き彫りにしたと指摘した。
米海軍、17のタイムゾーンにまたがる大規模演習を計画 中露との衝突に備える
米海軍と海兵隊は今年の夏頃、近年まれに見る大規模な軍事演習を行う予定だ。最先端の技術と戦術を用いて訓練を行い、将来起こりうる中国やロシアとの軍事衝突に備える。演習は17のタイムゾーンにまたがり、米海軍と海兵隊から約2万5000人が参加する。米軍事サイトMillitary.comが報じた。
米映画業界誌、中国との関係を反省 「熱狂的からデカップリングへ」
米映画・エンターテインメント情報誌「ハリウッド・リポーター(The Hollywood Reporter)」電子版は21日、米映画界が中国市場に進出するために、中国当局の顔色を伺ってきたことについて反省する記事を掲載した。関係者は、記事は米ハリウッド映画業界にある中国当局を批判してはいけないとのタブーを打破したと認識を示した。
リトアニア、中国との「17+1」から正式離脱 欧州のさらなる結束を促す
リトアニアのガブリエリュス・ランズベルギス(Gabrielius Landsbergis)外相はこのほど、同国がすでに中国と中東欧17カ国の経済協力枠組み「17+1」から脱退したことを明らかにした。外相は、欧州連合(EU)の真の結束のために、他の国も「17+1」から離脱する必要があるとの認識を示した。
米中ハイテク戦 米、エチオピア通信市場に参入へ=報道
米中ハイテク戦は東アフリカのエチオピアまで広がっている。米政府が支援する国際通信事業者連合体は、エチオピア政府の重要な電気通信事業入札で、中国当局が資金を提供した別の連合体を打ち負かし、同国通信市場への参入を承認されたことがわかった。
ミャンマーで中国企業によるレアアースの違法採掘 先進諸国、脱中国依存へ
シンガポール共同によると、2月にミャンマーでの軍事クーデター以降、中国企業による違法採掘が急増しており、ミャンマー国軍は欧米からの制裁により経済状況が深刻になっているために許可したという。
中共によるウイグル人弾圧は「ジェノサイド」 リトアニア議会が認定
5月20日、バルト三国のリトアニア議会は中国・新疆ウイグル自治区におけるウイグル人の状況について、ジェノサイドとして認定する決議を賛成多数で可決した。同決議はまた、中国共産党に対し香港版国家安全法を廃止するよう呼びかけた。リトアニアはカナダ、イギリス、アメリカ、オランダに続いてジェノサイド認定した5番目の国家となった。
中国の雲南省・青海省で地震 死者も
米地質調査所(USGS)によると、中国南西部・雲南(Yunnan)省で21日深夜、マグニチュード6.1の地震が発生した。また、中国北西部・青海(Qinghai)省では22日未明、マグニチュード7.3の地震が発生した。
日本は軍事力を増強すべき=岸防衛相 中国の軍拡に危機感
岸信夫防衛相は19日、日本経済新聞の取材に対し、日本は「抜本的に異なる速度」で軍事力を増強しなければならないと述べた。また、防衛費のGDP比1%の枠を見直す考えも示した。その背景には、中国共産党政権の軍備拡張により、日中間の軍事バランスが年々中国側に傾いていることへの危機感がある。
中国によるシエラレオネ接近 深刻なオーストラリア資源依存の表れか
5月7日、中国国家主席習近平氏とシエラレオネ大統領と電話会談を行った。習近平氏は中共ウィルスパンデミックにおいて、西アフリカの国と協力すると約束し、両国は「互恵的な協力関係を拡大すべき」と強調した。いっぽう、中国政府とシエラレオネ政府は5500万ドル(約59.9億円)で、シエラレオネの100ヘクタールの浜辺と保護された熱帯雨林を買収すると契約した。
「今国会中に非難決議の成立を」民族団体らが国会前で集会
今国会が会期終盤に入るなか、中国共産党による人権弾圧を非難する国会決議の成立を求める抗議活動が19日、国会議事堂前で行われた。チベット、ウイグル、南モンゴル、香港、そしてミャンマーの人々など約300人(主催者発表)が参加した。
アップルが中国当局に妥協か 中国人ユーザー個人情報の管理権譲る=米メディア
米紙ニューヨーク・タイムズ17日付の調査報道によると、米IT大手アップルが中国側の要求に従い、「1989年天安門事件」「チベット独立」「台湾独立」など、中国当局が禁止する用語を含むアプリを削除した。さらに、中国人ユーザーの個人情報を中国国営企業が運営するサーバーに保存し、管理権を譲った。
中国当局、滴滴出行など配車企業10社に聞き取り・指導 民営企業への締め付け強化か
中国交通運輸部(省)や国家インターネット情報弁公室などの8の政府機関は14日、滴滴出行や美団打車など配車サービス企業10社に対して、聞き取りを行い、行政指導を行ったことがわかった。